日本酒を世界のSAKEに
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日本酒輸出サポート・海外マーケティング
無料相談に応じます!
輸出や海外マーケティングはまずどこから始めたら良いのか、悩まれている方も多いと思います。まずはメールや電話でご相談ください。国税庁やJETRO等が実施している支援プログラムなどもありますので、弊社の業務をはじめ適切なプログラムをご提案いたします。
欧州では6番目の日本酒輸出先となりますが、スペインにはカタルーニャ州に2ヶ所清酒を醸造する‟酒蔵”があり、SAKE人気も日増しに高まってきています。2015年より毎年同国にて、日本からも多数の酒蔵が参加、出品しBtoB、BtoCの双方に向けたイベントを開催しています。2019年はマドリードとサンセバスチャンの2ヶ所で実施しました。(2020年は中止)
世界のSAKEブリュワリー
現在世界19国で70ヶ所を超える清酒醸造所があると言われています。古くは戦前から操業するブラジルの「東麒麟」(現 “東 Azuma”)がありますが、この数は年々増え続けています。このうち10ヶ国32施設を訪ねてきました。現地生産が増えることで各国のSAKEに対する認知は高まり、日本産日本酒にとっても市場が広がるチャンスと捉え、海外酒蔵と協業したイベントも行っています。
第2回を2019年11月、東京、京都で開催。11ヶ国より18社30種の海外産のSAKEを集めた試飲会と、国内日本酒メーカーに勤務する外国人を招いたパネルディスカッションを実施。
アメリカでは毎年2、3箇所クラフト型のサケ・ブリュワリーが新たに開業し、2019年6月には「第1回アメリカンクラフトSAKEフェスティバル」が開催されました。またメキシコの酒蔵も参加して「Sake Brewers Association of North America(日本名・北米酒蔵同業組合)」が設立されています。同組合のアドバイザリーボードとして、現地醸造所のサポート等の活動を行っています。
日本酒情報発信
メールマガジン「日本酒最前線」
国内外で行われる試飲会、鑑評会等のイベントや、新製品、新店舗等に関するレポート。6000字から7000字。2016年6月より、毎月1日と16日の2回配信。2021年1月1日号で通算111号。購読料は半年間(月2回×6か月)12号分で10,000円(税込み)
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三千櫻酒造・新蔵が完成、北海道東川町に注目!!
いま北海道が注目の産地となっていることを、たびたびこのレポートでもとり上げてきたが、道内では14番目となる酒蔵が誕生した。本年3月16日号(第92号)でも紹介した、岐阜県中津川市から移転した「三千櫻酒造」である。
県をまたいで酒蔵が移動するのも極めて珍しいが、‟公設民営”というまったく新しいスタイルで操業する。東川町が建物や設備一式を用意して、三千櫻酒造がこれを借り受けて酒造りを行なうというものである。ビールやワインなどは第3セクター方式で運営する例もあるようだが、これともまったく違う仕組みだ。11月7日(土)、東川町の主催でこの蔵の竣工を祝う「落成式」と「内覧会」が開催された。
進歩的な取り組みで知られる東川町 東川町は北海道のほぼ中央に位置し、旭川市の東南部に接する細長い町。東側には大雪連峰が広がっている。ここに端を発する豊かな水が町内を潤し、道内きっての稲作地帯となっている。
ここまでは北海道によくある、自然に恵まれた場所という印象をもつことと思うが、他の市町村と大きく異なるのは、町をあげたさまざまな取り組みが功を奏し、平成5年以降人口がふえ続けている点にある。そのきっかけになったのが、昭和60年地域活性をめざして行なった「写真の町宣言」だ。
日本三大写真賞の一つである「東川賞」の授賞、「国際写真フェスティバル」の開催、毎年全国の高校写真部が集まって開かれる「写真甲子園」などが知られている。そこには‟町全体が強い発信力をもつことが重要”だという考え方がある。
これを契機に国際交流も盛んになり、平成21年からは町が主催する短期の日本語・日本文化研修事業が始まった。さらに同27年には全国唯一の公営による日本語学校を開設し、毎年300名を超える留学生を受け入れている。海外だけでなく国内の他地域から移住する人たちや、民間企業のアパート建設に対する支援も万全で、その成果が人口増加につながっている。
以前は農業と木工しか産業がなかったが、いまでは移り住み新たに起業する人がふえているほか、町内のあちこちにカフェやレストランが開業し、住民以外にやってくる人たちも多い。町がうち出した数々の施策により、住民は民度が高く財政も豊かになるという好循環が生まれている。多くの地方自治体が過疎化で疲弊する中、東川町は全国的にも稀有な成功モデルとして注目されているのだ。
酒蔵を造るというのも、進歩的な政策の一環といえるだろう。大雪山国立公園や近年ふえている各種飲食店など、観光客を誘引する資源はあるものの、近隣の町村と大きく差別化できる施設はない。
またそれ以上に先述した通り、同町は道内では有数の米どころとして知られている。「東川米」は平成24年、道産米としては初の「地域団体商標」に登録されているブランド米で、良い米良い水があるのになぜ酒蔵がないのか、と町内外の人達からいわれ続けてきたという。いわば東川町にとって、酒蔵の建設は‟悲願”だったのである。
新天地をめざした三千櫻酒造 一方の三千櫻酒造も、移転を考えるだけの大きな動機があった。同蔵の創業は明治10年(1877年)、中津川市中心部より西へ車で約30分、山間部の町で150年続いてきた。山田耕司社長は6代目、人口減少により地元の市場は期待できず、県内や中京圏、首都圏の日本酒専門店を開拓してきたが、販売数量は頭打ちの状態にあった。
また蔵の建屋は創業当時のもので設備、環境は老朽化しており、特定名称で全国を販路に舵を切った以上、品質の維持を考えると相応の設備投資も必要となってくる。とはいえそれだけの資金を調達できるかが大きな問題で、その相克に悩まされてきた。おそらく全国の小規模な酒蔵の多くも、同様の悩みを抱えていることと思う。今後の酒造りを考えていくと、思い切った手を打たないと存続ははかれない。
有料版ではさらに続く。
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事業内容
当社では日本酒のグローバル化を推進し、
国内、海外に向けた日本酒の商品開発、販路開拓のお手伝いを行っております。
会社概要
代表取締役 松崎 晴雄
1960年横浜市生まれ。上智大学外国語学部卒業後、西武百貨店入社。売り場とバイヤーを担当。平成9年酒類ジャーナリスト・コンサルタントとして独立。著書に「日本酒のテキスト」(同友館)「日本酒ガイドブック」(柴田書店)「the SAKE BOOK(英語対訳つき)」(実業之日本社)。福島県、静岡県、愛媛県の清酒鑑評会審査員、長野県、佐賀県の原産地呼称管理委員会審査委員のほか、「全米日本酒歓評会」「International Sake Challenge」等、国際的な日本酒コンペティションの審査員を担当。日本酒輸出協会の会長も務める。